2024.04.30
Teton Bros.のレイヤリングの考え方〈夏のトレッキング〉
このコラムでは、夏山シーズンの北アルプスなどを想定したTeton Bros.のレイヤリングの一案を紹介します。
標高の高い山では平地よりも気温が低く、また、天候の急変や気温変化への備えが欠かせません。
どの山域に行くか、行動時の天気、発汗量の違いなどによって個人それぞれの“快適さ”は異なります。各レイヤーの役割や製品の機能について知り、皆さんにとっての最適なレイヤリングを見つけてください。
写真:左から)
Yari Pant
Yari Jacket(WomensはWS Oze Jacket)
Luft Jacket
Sweet Water Shirt
Axio Lite L/S
Ridge Pant(WomensはWS Jenny Pant)
【SHELL】
降雨と風から身を守る
雨を防ぐ完全防水のシェルは、どんな山に行くときも必携の装備。真夏とはいえ、山で雨具なしで雨に打たれれば、致命的な低体温症に結び付きます。
特に標高の高い山や、長期の山行にはフルスペックのレインシェル、YARI JACKET&PANT(WomensはWS OZE JACKET)を上下で備えるのがベター。
低山のライトトレッキングでは着用しないことも多くなりますが、それでもバックパックには常備しておきたいものです。その点、超軽量なFEATHER RAIN JACKET&PANT は良い選択肢になります。
●Yari Jacket (Men)
●WS Oze Jacket (Women)
●Yari Pant
【INSULATION】朝夕の保温に
軽量コンパクトなライトウェイトダウンジャケットはバックパック内で場所を取らないため、標高の高い山に行くときは心強い味方になります。
朝夕の冷え込むテントサイトや山小屋内で、あるいはご来光を拝みに行くときも欠かせません。昼間の休憩時でも、バックパックからサッと取り出して袖を通す。荷物に余裕があればダウンパンツもおすすめです。夏山にライトダウンは、今やセオリーといってもいいでしょう。
●Luft Jacket (Unisex)
●Luft Pant (Unisex)
【SHIRT】
通気性のある行動着
麓近くの樹林帯ではTシャツやロングスリーブ一枚で十分でも、標高を上げるともう一枚重ね着したくなります。ソフトシェル、ウィンドシェル、化繊のシャツ、ベストなど選択肢は多いですが、汗抜けの良い通気性に優れたものを選んでください。
ここでは防風性のあるシャツをチョイス。フロントのスナップボタンの開閉で温度調節が容易です。ただし、同じシャツでも汗を吸ったら乾きにくいコットン製は避けましょう。
【BASE LAYER】
吸汗速乾性で汗を処理
肌面に直接着るベースレイヤーは、汗処理が主な役割です。汗をかいて体を冷やせば、夏山でも低体温症のリスクが高まります。
そこで、汗を素早く吸収し、繊維全体に広げて乾燥を促す機能が求められます。水分を吸収するスピードや量、拡散して乾燥させる能力は、素材によって異なります。
Teton Bros.のベースレイヤーは吸汗速乾性の高い化繊タイプと、優れた特性を持つハイブリッドウールの大きく分けて2類があります。
●Axio Lite L/S (Men)/WS Axio Lite L/S (Women)
●Axio Lite Tee (Men)/WS Axio Lite Tee (Women)
【PANT】
脚の動きを損なわない
トレッキングパンツに求められる機能は、軽量で、速乾性に優れ、脚の動きを妨げない立体裁断とストレッチ性を備え、足元の視認性を高めるテーパードしたシルエットであること。
Teton Bros.では用途や穿き心地、素材の異なる多数のトレッキングパンツをラインナップしていますが、主な機能は共通しています。
大事なのは、起伏に富んだトレイルで、長時間にわたってストレスなく足を運べること。その一点に尽きると考えます。