2021.10.06
レイヤリングで防寒!方法や選び方、小物での対策もご紹介
こんにちは!アウトドア・ブランドのTeton Bros.(ティートンブロス)です。
登山などのアウトドアで大切な「レイヤリング(重ね着)」。
特に冬の雪山登山などでは低体温症や凍傷など、寒さから身を守るために重要な役割を果たします。
今回は「防寒対策のレイヤリングではどのようなアイテムを選び、重ね着すれば良いのか?」といった疑問を解消!
レイヤリングでの防寒対策について、重ね方や選び方を中心に、防寒におすすめな小物もあわせてご紹介します。
山での防寒に必須なレイヤリングとは?
レイヤリングとは「重ね着」のこと。
登山など山でのアクティビティは、多量の汗や天候の急変などで体温が変化しやすいです。
特に汗や雨・雪などで体が濡れたままだと、体温を奪われて低体温症になる可能性があります。
機能が異なるウェアを重ねて「こまめな脱ぎ着を極力せずにウェア内をドライで快適に保ち、体力を維持する」。
これがレイヤリングの目的です。
レイヤリングはベースレイヤー、ミッドレイヤー(ミドルレイヤー)、アウターレイヤーの3種類のウェアを重ね着するのが基本です。
防寒重視のレイヤリングを行うなら、寒さの原因である気温・風・水分(汗や雨・雪)のそれぞれに対応するレイヤーを選ぶのがポイント。
各レイヤーがどの寒さの原因に対応するのか、機能とあわせてご紹介します。
ベースレイヤー
ベースレイヤーは一番下に身に着ける、いわゆる肌着のこと。
寒さの原因である汗を素早く吸収して体表から水分を離し、汗冷えを防いで常に肌をドライに保つ役割で着ます。
保温性をプラスするなら、メリノウールなどの素材を着用するのがおすすめです。
ミッドレイヤー(ミドルレイヤー)
ミッドレイヤー(ミドルレイヤー)はベースレイヤーとアウターレイヤーの間に着る中間着のこと。
行動時に着ることを想定し、通気性や生地の伸縮性による動きやすさを重視した「行動着」と、保温性を優先した「保温着(サーマルレイヤー)」の2種類があります。
ミッドレイヤーは寒さの原因である汗によって生じた蒸れを逃がす透湿性と、外部の気温の低さからの冷気を防ぐ保温性の両方が求められます。
アウターレイヤー
アウターレイヤーは一番上に羽織るウェアのこと。
寒さの原因である風や雨・雪から体を守る役割があります。
防水透湿性のあるレインウェアや、雪山用のジャケットなどが当てはまります。
レイヤリングについては「レイヤリングとは?その意味や服装の選び方、登山の重ね着の基本を伝授」でも解説していますので、ぜひご参考ください。
レイヤリングで防寒!各アイテムの選び方やシーンごとのおすすめを確認
防寒重視のレイヤリングを行うなら、ベースレイヤーは汗、ミッドレイヤー(ミドルレイヤー)は汗と気温、アウターレイヤーは風や雨・雪にそれぞれ対応するものを選びましょう。
各レイヤーでどのようなアイテムを選べば良いのか、シーンごとのおすすめと一緒にご紹介します!
ベースレイヤー
ベースレイヤーは、汗冷えを防いで肌をドライに保つことが大切です。
素材は吸汗速乾性に優れたポリエステルやメリノウールなどのアイテムを選びましょう。
綿は汗が乾きにくいのでおすすめしません。
雪山など冷え込みが厳しい環境下では保温性のあるメリノウール、運動量の多いスキーや気候が比較的穏やかな低山ハイクでは速乾性に優れたポリエステルなどがおすすめです。
ウールと化繊のハイブリッド素材は、各素材の割合や生地の厚さも多彩でオールシーズン使用できる製品も多く存在します。
ミッドレイヤー(ミドルレイヤー)
雪山登山などでは暖かい空気の層を作る保温着(サーマルレイヤー)を選びましょう。
フリース素材やインサレーション(中綿の入った防寒着)などがおすすめです。
だだし、インサレーションを着込んだまま行動すると暑くなって汗冷えを起こす可能性があるので、休憩時や運動量が少ないときに着用するようにしましょう。
最近では、行動着と保温着を兼ね備えた「アクティブインサレーション」もあります。
低山ハイクなど気候が穏やかな場所では、山用のシャツなどの行動着で対応できます。
少し薄手で軽量なアイテムだと重ね着しても動きやすいです。
アウターレイヤー
雪山登山などでは風や雨・雪をシャットアウトし、ウェア内の蒸れを逃がす防水透湿性に優れたハードシェル(防風性・防雪性を重視したウェア)がおすすめです。
体にぴったり合うサイズより少し余裕のあるウェアを選ぶと、中の保温着が空気をたくさん含めるので保温性がアップします。
低山ハイクではハードシェルだとオーバースペックな場合が多いので、ソフトシェル(適度な防風性・撥水性のあるソフトな素材のウェア)でも良いでしょう。
雨などで濡れる心配がなければ、ウインドシェル(軽量な防風ジャケット)など着心地が良く動きやすいアイテムもおすすめです。
山の標高や天候、アクティビティに合わせて各レイヤーを選び、「ウェア内がドライかつ寒くもなく暑くもない状態」を保つようにしましょう。
レイヤリングは防寒に必要な着方ですが、血流が悪くなると逆に体が冷えてしまうので、体を締め付けない着こなしを心がけてくださいね。
防寒対策として小物の選び方も重要!
毛細血管の多い手足などは熱を放出しやすく、冷えやすい部位です。
雪山登山などでは凍傷になる危険性もあるので、ウェアだけでなく小物を使ってしっかり防寒対策をしましょう。
頭部・手元・足元の防寒アイテムをそれぞれご紹介します。
頭部の防寒アイテム
頭から首にかけての防寒アイテムには、帽子・ネックゲイター・バラクラバなどがあります。
帽子はウール製のニット帽などで、耳まで覆えるタイプだとより保温性が高まります。
この上からハードシェルなどのフードを被れば帽子の濡れを防げます。
ネックゲイターは首周りを覆うアイテムです。
UVカットや保温性・通気性など機能性に優れているものが多く、口や鼻まで覆えるタイプだとより顔周りの保温ができるのでおすすめです。
バラクラバは目以外の頭から首まで覆う、帽子とネックゲイターが一体化したようなもの。
口元がメッシュタイプになったものや、上下に分かれたセパレートタイプが便利です。
「バラクラバは冬の登山に必要!その理由や選び方をチェック」でも詳しくご紹介していますので、参考にしてくださいね!
手元の防寒アイテム
手元の防寒には、手首まで覆える手袋がおすすめ。
雪山では基本的に素手の状態はおすすめしません。
ウェアと同様にレイヤリングして重ね付けすると、暖かさや機能の調節がしやすいです。
必ずベースレイヤーとなるグローブを着用して行動しましょう。
手袋は5本指・3本指・ミトンタイプがあり、指の数が少なくなるほど保温性が増します。
足元の防寒アイテム
足元の冷えを防ぐには靴下と靴選びが大事です。
靴下はメリノウール製が暖かく保温性があります。
普通の靴下と比べると厚手のものが多いので、靴下を履いた状態で靴の試着をすると良いでしょう。
低山ハイクなどは普通の登山靴でも対応できますが、雪山登山の場合はスノーブーツやアルパインブーツなど、雪山に適した靴を選びましょう。
レイヤリングで寒さに合わせた防寒を!小物も使ってしっかり保温
レイヤリングとは重ね着のことで、基本的にはベースレイヤー、ミッドレイヤー(ミドルレイヤー)、アウターレイヤーの3つのウェアを重ねて調整します。
レイヤリングで防寒するためには、寒さの原因である気温・風・水分(汗や雨・雪)のそれぞれに対応するレイヤーを選ぶのがポイント。
天候や山の標高、アクティビティに合わせて各レイヤーを選び、「ウェア内がドライかつ寒くもなく暑くもない状態」を保つようにしましょう。
また、ウェアだけでなく冷えやすい頭部や手足の防寒対策も大切です。
帽子や手袋、靴下などを活用して、体の先端まで保温するように心がけてください。
Teton Bros.はアウトドアブランドとして、防寒対策に最適な速乾性と保温性、さらに肌感を重視したレイヤーも各種取り揃えております。
ぜひご活用ください!