[HOBACK PRIMA OVER HOODY] 初めからシェルの上に羽織ることを想定したプロダクト

ライダーインプレッション

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福島県檜枝岐村在住。 夏季は尾瀬エリアでツアーガイド、冬季はガイドクラブ『楽』RAKUを運営しCATツアー、BCツアーガイドとして活動している平野崇之氏より「HOBACK PRIMA OVER HOODY」のコラムが届きました。


雪山に入る。
「寒い、冷たい」は付き物だが、気合や根性で何とかなる問題ではない。

寒いのだ。とげとげしい冷気を受け、体は痛みのような感覚さえ感じる。避難小屋やテントがあれば話は別だが......。

こんな思いまでして、ここに来た事に自問自答しつつ、それでもなお、いい雪、いい斜面を求めて真っ白く冷たい雪山を進む。極寒の自然の中で遊ぶ事の選択は自然との真剣勝負。それはすべて覚悟の上で。

覚悟ができない人は、暖炉の火を眺め、香り立つコーヒーを啜っていればいい。大荒れの天候ならば仕方ない、私もそうしているだろう。けれども、そこに求めている景色や雪質、斜面があるのなら私は行かないで後悔したくない。間違いなく行って後悔する方を選択する。

そんな環境下でHOBACK PRIMA OVER HOODY(以下、「ホバック」)のありがたみが身に染みる。

ストップ&ゴーを繰り返すハイクアップ、休憩時はシェルを着用していようがいまいが、バックパックから取り出し、袖を通して身体を保温する。樹林帯から稜線へのアプローチ前、襲い掛かる寒気への準備として袖を通す。天候の変化により停滞を余儀なくされる場面や、ハイクから滑走へのモードチェンジする際、また早朝から20km先までモービルでの移動を強いられる時など感動的に暖かい。フィールドで「寒い」というシチュエーション下、ホバックは私にとって暖を取るのと同じ存在だ。なお、嬉しいことに湿り雪や時には雨も降る日本の冬、ホバックなら化繊中綿の採用により湿っても濡れても保温性が落ちないのがありがたい。

考えつくされた点がある。使う側への配慮だ。

フロント、袖口、ポケットすべてのファスナーを全開で収納することで、どんなグローブをはめていても着用時はストレスフリー、ぜひ体感してほしい。刻々と変化する状況下、ホバックの機能を最大限に活用するためにサーモスと同じ頻度で出し入れしやすい所に収納することも忘れてはいけない。

10人が10人それぞれ感じる「暑さ」「寒さ」の違いは当然だが、ホバックがあることで選択肢は明確になるだろう。どんな状況にも対応してくれる便利な道具であるように。
初めからシェルの上に羽織ることを想定したプロダクトの存在は私が知る限りTeton Bros.しかない。

豪雪地帯であり、山での自然と共存するし生活を強いられる檜枝岐は、日々のすべてがアクティビティともいえる。
そのなかで、今までもこれからも私はホバックを選び使い続けるだろう。

雪が解け、短い夏が訪れる。村人が集まる盆が過ぎ、山が赤に染まり、カラマツが葉を落としまた、雪が降る。
今年もまた最高の雪が降る。私は最高のフィールドを求め彷徨う。どんな状況になろうともホバックをザックに忍ばせ覚悟を決めて、私は雪山に入る。

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この記事を書いた人

平野 崇之

平野 崇之

福島県檜枝岐村在住。 夏季は尾瀬エリアでツアーガイド、冬季はガイドクラブ『楽』RAKUを運営しCATツアー、BCツアーガイドとして活動中。 檜枝岐村の郷土料理「裁ちそば」を打つそば職人としても有名。

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